坂本家ゆかりの人々を紹介
坂本八平（さかもとはちへい）寛政9年（1797年） – 安政2年12月4日（1856年1月11日）
諱は直足。通称、常八郎→長兵衛。隠居後に八平と称す。坂本家の三代目当主。
寛政9年に土佐藩白札郷士・山本覚右衛門の次男として生まれる。弓術・槍術に秀で、免許皆伝の腕前を持つ。また、和歌や書といった文にも優れていた。
16歳の時に郷士・坂本家の婿養子となる。妻・幸との間に二男三女をもうける。
嘉永6年（1853年）龍馬が剣術修行のため江戸に遊学する時には、『修行中心得大意』を授けた。
安政2年12月4日、死去。
『龍馬伝』キャスト／児玉清
坂本幸（さかもとこう）寛政8年（1796年） – 弘化3年6月10日（1846年8月1日）
土佐藩郷士・坂本直澄の娘。坂本家に男子が生まれなかったため、養子として直足が迎えられた。直足との間に二男三女をもうける。次男が龍馬。
弘化3年6月10日、病死。
『龍馬伝』キャスト／草刈民代
坂本伊與（さかもといよ）文化元年（1804年） – 慶応元年10月21日（1865年12月8日）
直足（八平）の後妻。土佐藩御用人・北代平助の娘。薙刀の腕前は名人級だったと言われている。
坂本家に嫁ぐ前に、二度の結婚歴がありいずれも死別している。美女だったと伝えられています。
『龍馬伝』キャスト／松原智恵子
坂本権平（さかもとごんぺい）文化11年（1814年） – 明治4年（1871年）
諱は直方。坂本直足（八平）の長男。龍馬の兄で21歳の年の差がある。坂本家4代目当主。
龍馬の脱藩には異をとなえ、止めようとした。後に龍馬を理解し、影ながら支えた。
『龍馬伝』キャスト／杉本哲太
坂本千野（さかもとちの）文政4年（1821年） – 安政5年7月10日（1858年8月18日）
権平の妻。父は川原塚堅作。
『龍馬伝』キャスト／島崎和歌子
坂本春猪（さかもとはるい）天保14年12月14日（1844年2月2日） – 大正4年7月22日（1915年）
権平の長女。龍馬の姪。8つ年のはなれた龍馬とは兄弟のような関係だったと言われています。
文久3年（1863年）に土佐藩士・鎌田実清の次男にあたる清次郎を婿養子に迎える。元治元年（1864年）に長女・鶴井、翌年の慶応元年（1865年）に次女・兎美を産んだ。
後に夫の清次郎が三好賜に改名すると、春猪も三好美登と改名。その後、三好家長男・譲と長女・亀代をもうける。
晩年は亀代の嫁ぎ先の楠瀬家で過ごし、大正4年7月22日に死去。
『龍馬伝』キャスト／前田敦子
坂本千鶴（さかもとちづる）文化14年（1817年） – 文久元年12月25日（1862年1月24日）
直足（八平）の長女。夫は高松順蔵。子に高松太郎と坂本直寛。
夫の高松順蔵の開いた私塾の門下生には、中岡慎太郎や石田英吉、安岡斧太郎らがいました。
高松家には龍馬もたびたび訪れており、順蔵との交流は龍馬に大きい影響を与えたとも言われています。
『龍馬伝』キャスト／大鳥れい
高松太郎（たかまつたろう）天保13年11月1日（1842年12月2日） – 明治31年11月7日（1898年）
父は高松順蔵、母は龍馬の姉・千鶴。龍馬の甥。龍馬没後、龍馬の後を継ぐ。後に、坂本直と改名。
土佐勤王党に参加。勤王党の弾圧が始まると、脱藩。その後は海援隊士として活躍するなどした。
『龍馬伝』キャスト／川岡大次郎
高松直寛（たかまつなおひろ）高松順蔵の次男。権平の養子になり、坂本直寛、坂本南海男（さかもとなみお）と改名。坂本家の本家を継いだ。
坂本乙女（さかもととめ、さかもとおとめ）天保3年1月1日（1832年2月2日） – 明治12年8月31日（1879年）
直足（八平）の三女。薙刀の名手だった言われている。母の死後、龍馬の母親代わりの役目をしていた。
文武に秀でた多彩な才の持ち主だった。身長は五尺八寸、体重は三十貫と一般的な女性と比べると非常に大柄だった。
安政3年（1856年）に岡上新甫と結婚するが、後に離婚。
その後、「独」と改名した。明治12年（1879年）、壊血病により死去。
『龍馬伝』キャスト／寺島しのぶ
坂本栄（さかもとえい）直足（八平）の次女。生没年は不詳。
土佐藩士・柴田作左衛門の妻となるが、後に離縁され、自害したと言われています。
川原塚茂太郎（かわらづかもたろう）文政13年9月1日（1830年10月17日） – 明治9年10月16日（1876年）
土佐藩徒士・川原塚堅作の子。姉は権平の妻・千野。
文久元年（1861年）に土佐勤王党に加盟。武市半平太が投獄された後、勤王党を立て直そうと奔走した。
慶応4年（1868年）の北越征伐の際は、軍事掛徒目付として従軍。
龍馬の手紙を届けるなど、龍馬と家族の橋渡し役をした。
明治維新後は、教部省十等出仕中録として働くが、明治8年（1875年）4月に辞職。
『龍馬伝』キャスト／原田裕章
