龍馬の手紙最古の原本が京都で発見されました!

坂本龍馬が20代前半、2回目の剣術修行で江戸を訪れた1856(安政3)年9月、土佐の相良屋源之助に餞別(せんべつ)のお礼などをしたためた手紙の原本が、28日までに京都市の個人宅で確認されました。

高知県立坂本龍馬記念館(高知市)などによると、手紙の文面は大正時代に出版された史料集や歴史小説に活字で掲載され、内容は知られていたが、原本は行方不明となっていた。

縦14センチ、横28センチの1枚紙に書かれた手紙は、寒さが増す中、相手の健康を気遣うなど、時候のあいさつから始まり、江戸の築地屋敷に無事到着したことを報告。餞別にもらった「見事成御送物」の礼が遅れたことをわびている。

龍馬は多くの手紙を残しているが、若いころのものは珍しく、同記念館の三浦夏樹主任学芸員は「多く残っている脱藩後の手紙は、軽妙で自由な文体だが、この手紙は文面や書体に硬さが残り非常に初々しい」と話している。